介護や認知症がテーマのおすすめ小説2020 感想&あらすじ まとめリスト

スポンサーリンク

STツムジ@介護分野です。言語障害・嚥下障害・高次脳機能障害・認知症などのある方のお宅を訪問して、リハビリテーションを担当しています。子どものころから本の虫でした。

介護保険分野で働いていることもあり、介護をテーマとした小説に興味があります。

介護・認知症がテーマの小説の一覧を作ってみました。

介護というより医療系小説かなと思うものでも「看取り」がテーマになっているようなものも含めています。

 

読むペースに感想を書くペースが追い付いていないので、読んだけどまだ感想を書いていないものも多くあります。

これから読んでみたいなあと思っているものも含めています。

タイトルの横の数字は発行年です。

 

  1. 「老乱」 久坂部羊(くさかべよう)著  2016年
  2. 「じっと手を見る」 窪美澄(くぼみすみ)著  2018年
  3. 「そうかもしれない」  耕治人(こうはると)著  2007年
  4. 「0.5ミリ」 安藤桃子 著  2011年
  5. 「介護退職」 楡周平(にれしゅうへい)著  2011年
  6. 「プラチナタウン」  楡周平 著  2008年
  7. 「黄落」 佐江衆一(さえしゅういち)著  1995年
  8. 「恍惚の人」(こうこつのひと) 有吉佐和子(ありよしさわこ)著 1972年
  9. 「俺に似たひと」 平川克美 著  2012年
  10. 「ロスト・ケア」 葉真中顕(はまなかあき)著  2013年
  11. 「長女たち」 篠田節子 著  2014年
  12. 「我らがパラダイス」 林真理子 著  2017年
  13. 「スクラップ・アンド・ビルド」 羽田圭介 著  2015年
  14. 「ヘルたん ヘルパー探偵誕生」 愛川晶(あいかわあきら)著  2014年
  15. 「サイレントブレス」  南杏子(みなみきょうこ)著  2016年
  16. 「明日の記憶」   荻原浩(おぎわらひろし)著  2004年
  17. 「パブロフの人」 ダンカン 著  2012年
  18. 「どんぶらこ」 いとうせいこう 著  2017年
  19. 「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」 渡辺一史、橋本裕志 著  2003年
  20. 「介護小説 最期の贈り物」 中島久美子 著  2001年
  21. 「有村家のその日まで」 尾崎英子 著  2018年
  22. 「介護士K」 久坂部羊 著  2018年
  23. 長いお別れ 中島京子 著 2015年

「老乱」 久坂部羊(くさかべよう)著  2016年

認知症の当事者(父)と介護者(息子と嫁)の両方の視点から書かれています。

お父さんのつづる日記がとても切ないです。

詳しくはこちら。

「老乱」あらすじ&感想 認知症の進行をつづる日記『だれもたすけてくれない』怖ろしさ
ツムジ@介護分野です。利用者さんのお宅を訪問しながら、飲み込みやことばのリハビリテーションをしています。 介護分野で働いていると、認知症の方々と関わる機会が非常に多いです。 認知症が進むにつれ、ご...

 

「じっと手を見る」 窪美澄(くぼみすみ)著  2018年

主軸は恋愛におかれた、介護系恋愛小説。

介護職として働く若者が出てきますが、お仕事小説ではありません。

恋愛ストーリーに身をゆだねるもよし、介護士の立場になって介護の現状にうなずきながら読むもよしです。

詳しくはこちら。

「じっと手を見る」あらすじ&感想 さみしさと息苦しさに覆われる介護系恋愛小説
STツムジです。「食べる」「話す」のリハビリテ―ション専門職です。子どもの頃から、本を読むのが大好き。今でも小説を中心に月に10冊は読んでいます。オススメの医療・介護系の小説を紹介しています。 今まで介護系の小...

 

「そうかもしれない」  耕治人(こうはると)著  2007年

30年以上前に書かれた認知症の妻を介護する夫目線の連作短編小説です。

発行は2007年ですが、著者はその18年前に亡くなっており、1980年代後半のお話だと思われます。

「そうかもしれない」を誰がどんな状況で言ったのか、注目です。

詳しくはこちら。

「そうかもしれない」あらすじ&感想 夫が妻を介護する30年前の認知症小説
介護も、時代が違うと、生活環境も福祉サービスのしくみも変わります。「そうかもしれない」がどんな状況で誰が誰に言ったことばなのか。切ない認知症小説です。

 

「0.5ミリ」 安藤桃子 著  2011年

安藤桃子さん監督、安藤サクラさん主演で映画化もされています。

主人公は放浪系押しかけヘルパーみたいな感じ。

介護小説でもあり、ちょっとロードムービーっぽいテイストもありです。

詳しくはこちら。

小説「0.5ミリ」あらすじ・感想 こんなラフな関係性の介護があってもいいね
STツムジです。言語障害や嚥下障害、認知症のある方のお宅を訪問してリハビリテーションをする専門職、言語聴覚士です。小さい頃から本が好きで、図書館の近くに住む夢を叶えました。 介護系小説でもあり、...

 

「介護退職」 楡周平(にれしゅうへい)著  2011年

遠方の故郷に暮らす母親が倒れた。

認知症、介護力不足、妻の病気、次々に噴出する問題にエリートサラリーマンの息子はどう立ち向かうか。

詳しくはこちら。

小説「介護退職」あらすじ・感想 介護を理由にした離職はもう他人ごとではない
介護離職は他人ごとでは済まされない身近な問題です。エリートサラリーマンの、遠く離れた故郷の母が倒れた。さあ介護はどうする?

 

「プラチナタウン」  楡周平 著  2008年

「介護退職」と一対ともいえる地方再生と介護問題の解決を試みた作品。

 

2012年にWOWOWでテレビドラマ化されています。

 

「黄落」 佐江衆一(さえしゅういち)著  1995年

主人公は男性。その妻が、夫の母親、父親の介護をします。

昭和の男である主人公は妻をねぎらったり、感謝することができるのか。

 

「恍惚の人」(こうこつのひと) 有吉佐和子(ありよしさわこ)著 1972年

認知症小説の代表作。

 

「俺に似たひと」 平川克美 著  2012年

息子が父親を介護する自叙伝的小説。

 

「ロスト・ケア」 葉真中顕(はまなかあき)著  2013年

介護系ミステリー小説です。

犯人の動機を知るととても考えさせられます。

 

「長女たち」 篠田節子 著  2014年

連作短編集です。

老いた親をどう支えるか、長女という立場だからこその難しさに共感しました。

 

「我らがパラダイス」 林真理子 著  2017年

中盤からそんな展開になってくの?という驚きがあります。

かけられるお金の多寡で受けられる介護が変わってきます。

介護にもやっぱりお金が必要ですね。

 

「スクラップ・アンド・ビルド」 羽田圭介 著  2015年

芥川賞受賞作。

祖父の「死を望むようなことば」を聞いた孫がとった行動は?

 

「ヘルたん ヘルパー探偵誕生」 愛川晶(あいかわあきら)著  2014年

ミステリ―っぽい短編集。訪問介護のヘルパーが身近な問題を解決します。

 

 

「サイレントブレス」  南杏子(みなみきょうこ)著  2016年

ミステリ―としても楽しめる、連作短編集です。

主人公の女性医師が終末期医療を通して、実父の看取りを考えます。

詳しくはこちら。

「サイレント・ブレス」あらすじ&感想 どんな最期を迎えたいかを家族で話し合うきっかけにしたい小説
STツムジです。「食べる」「話す」リハビリ専門職です。 平均して月に10冊程度小説を中心に読んでいます。 オススメの介護や医療関係の小説をご紹介しています。 数十年前なら、70代で亡くなって...

 

「明日の記憶」   荻原浩(おぎわらひろし)著  2004年

主人公は若年性アルツハイマー病を宣告されたサラリーマン。

渡辺謙さん、樋口可南子さん出演で映画化されています。

 

「パブロフの人」 ダンカン 著  2012年

 

「どんぶらこ」 いとうせいこう 著  2017年

 

「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」 渡辺一史、橋本裕志 著  2003年

映画化された話題の本。小説ではなくノンフィクション。

介護される側、介護する側(ボランティア)の関係を描いています。

 

「介護小説 最期の贈り物」 中島久美子 著  2001年

 

「有村家のその日まで」 尾崎英子 著  2018年

 

「介護士K」 久坂部羊 著  2018年

 

長いお別れ 中島京子 著 2015年

夫(娘たちから見れば父)の認知症が進行していくなかで起こるさまざまな騒動を描いています。

映画化もされました。

 

 

まだまだあると思います。随時、更新していきます!

 

 

コメント