子どもにことばの訓練を受けさせたい 言語聴覚士ってどこにいるの?

スポンサーリンク
小児

STツムジです。地方で働く古参の言語聴覚士です。

半年ほど前に友人から相談を受けました。

「来年子どもが小学校に入学するんだけど、まだサシスセソが下手なんだよね。ことばの訓練を受けるにはどうしたらいいの?」

 

友人は私が言語聴覚士であることを思い出して、相談をしてきたというわけです。

 

実はこんな相談をよく受けます。

ある友人の相談は「下の子がカキクケコがうまく言えない。全部タチツテトになってるみたいだけど、放っておいていいのかな?」というものでした。

「子どもがどもるんだけど、どこの病院にかかればいいかな」と相談してきた友人もいました。

 

お子さんにことばの訓練を受けさせたいと思っても、一般の方には言語聴覚士がどこにいるかわからないのが現状だと思います。

お住まいの近くにいる言語聴覚士をどう探すかその方法をお伝えします。

 

方法は以下の3つです。

1.  日本言語聴覚士協会のホームページで施設検索をする

2.  近隣の言語聴覚士がいる病院に問い合わせる

3.地域の保健所・児童相談所に問い合わせる

 

1つずつ、詳しくみていきます。

 

1.  日本言語聴覚士協会のホームページで施設検索をする

言語聴覚士の全国規模の唯一の職能団体が日本言語聴覚士協会です。

そのホームページに、言語聴覚士がいる施設を検索できる機能があります。

 

日本言語聴覚士協会の施設情報検索のページのリンクです。

URLの変更 | 一般社団法人 日本言語聴覚士協会
一般社団法人日本言語聴覚士協会は「言語聴覚士」の職能団体として、言語聴覚士が互いに研鑚する場の提供や、学術集会・研修会の開催、調査研究、刊行物の発行などを通して、ことばによるコミュニケーションに問題を持つ方に対する専門サービスの提供や社会参加支援を行っています。

 

施設検索は 所在地 施設名 施設種類 対象領域 から選択できます。

・所在地の都道府県名を選択

・施設名 施設種類は選択なしでOK

・対象領域 1.小児言語・認知 を選択

・検索ボタンを押します

出てくるリストに近隣の病院・施設があればラッキー。

 

出てこなかった場合のここでの大事なポイントは

お住まいの都道府県だけでなく、通える範囲の別の都道府県も検索して見てください。

言語聴覚士 都道府県別会員数

日本言語聴覚士協会HPより引用

都道府県毎の会員数にばらつきがありますね。

また「2.近隣の言語聴覚士に問い合わせる」でも「3.地域の保健所・児童相談所に問い合わせる」でも、他府県の情報は得られないと思った方がいいからです。

言語聴覚士は都道府県単位の組織に所属しているので、他府県の言語聴覚士の情報を持っていないことが多く、また、行政(保健センター・児童相談所)も都道府県をまたいでの情報はほぼ把握していません。

ここで「通える範囲の病院・施設がないわ」という場合はまだ方法があります。

 

 

2.  近隣の言語聴覚士がいる病院に問い合わせる

言語聴覚士の職域は、機能分担されています。

日本言語聴覚士協会HPより引用

成人を専門にしている割合が圧倒的に多いのです。

1.の検索方法で、対象領域を選択せずに(成人領域も含めて)検索してください。

 

小児はみていないが、成人はみている病院・施設が表示されてきます。

出てこれば、その病院・施設の言語聴覚士に「子どもがことばの訓練を受けさせたいのですが、近隣に子どもをみてくれる病院はないですか?」と問い合わせをしてみてください。

 

言語聴覚士同士の横のつながりで、言語聴覚士がいる病院の情報があるかもしれません。

 

施設検索で出てくる情報は、あくまで協会に所属している言語聴覚士がいる施設だけ。

日本言語聴覚士協会の組織率は2018年現在59.43%

つまり言語聴覚士のうち、10人に6人しか所属していません。

言語聴覚士の全ての情報が検索されてくるわけではないのです。

 

 

3.地域の保健所・児童相談所に問い合わせる

1.2の方法でも見つからない場合は、居住している市町村の保健センターまたは児童相談所にお問い合わせをしてみてください。

 

保健センターは、母子保健をはじめ、健康づくり、精神保健、救急医療、食育、保健衛生など、幅広いサービスを受けられます。

そのため市町村保健センターには、保健師と管理栄養士をはじめ、歯科衛生士、理学療法士、看護師などがおり、さらに施設によっては助産師、医師、心理発達相談員なども配置されています。

りたりこ発達ナビHPより引用

保健センターは乳幼児健診等で利用された方も多いかもしれません。

 

児童相談所は、子どもに関するあらゆる問題の解決のために、児童福祉法に基づいて設置された専門的な相談機関です。18歳未満の子どもに関することであれば、本人・家族・学校の先生・地域の住民等、どんな立場からでも相談することができます。

りたりこ発達ナビHPより引用

児童相談所は都道府県によって子どもセンター等の名称で呼ばれていることもあります。

 

残念ながら、小児領域で働く言語聴覚士はまだまだ少数で、不足しているのが現状です。

希望するお子さんみんなが言語聴覚士の言語訓練を受けられることを願っています!

 

コメント